ベストセラーを取り上げ、面白おかしくツッこむ書評本の類、
かと思いきや、ベストセラーの中身を取り違えて解釈し、
それを実行に移して破綻をきたす、そんなヤツいねぇよ!
というハチャメチャ男を主人公にした三文ギャグ小説である。
三文とは失礼ではないかいという諸氏のために断っておくと、
池田氏は自らを「三文作家」として憚らない。
最初は、ワハハハハ、と笑いながら読んでいたが、
なんというか、同じテンションで続けられると、
中盤を過ぎたあたりから少々シンドくなってくる。
もう少し変化球を投げてもらえると、
爽快な読後感を得られる立派なギャグ小説になったのだが、
三文ギャグ小説で終わっている点は残念だ。
少し恥ずかしくなったのは、ここで取り上げられている
ベストセラーを私自身があらかた読んでいるという点である。