初単行本にしてはなかなか完成度が高いと思う。
絵も小奇麗に描けているし、奥行きも感じられる。実にコミックリュウらしい作品。
ただ、話自体はそんなに面白くはないかな。いや、面白いんだけど味が薄めというか。雰囲気はすごくいいんだけど。
でも確かに掲載を追うごとに面白くはなっていると思う。
あと、台詞回し等、文章があまり巧くないかな。初めの1,2話は説明臭すぎるのに言葉足らずといった箇所がちらほらある。
これはちょっと違うけど、同じ人物の同じ流れの中の台詞なのに、
「委員長」、「椎名委員長」、「クラス委員長の椎名」、「椎名」なんて四段活用してる。
椎名がクラス委員長ってのはもうそれより前のシーンで明らかになっているんだから、ここは委員長か椎名でいいでしょ。
絵柄とかコマ割だけで見ると洗練されていてスラスラ読めそうなのに、その辺で少しイライラする。
でもあんまり気にしないで読む人の方が多そう。自分の頭がすごく悪い可能性も捨てきれないし…。
徳間書店といえば、「のろい屋しまい」ってのも一冊で完結していて面白かった。
一部では評価が高かったが、どうやら人気はなかったようだ。
最近はダラダラ続けるだけの漫画もどきみたいのが多いから、一冊に凝縮されている漫画を読むとうれしくなる。