そして,この視点から現在の廃棄物行政を痛烈に批判する。
例えばここ数年,整備され始めたリサイクル法は,「リサイクル産業を興そうとの発想で,大量消費の上にさらに浪費を重ねるだけ」と厳しく批判する。そして,「最も大切なことは,大量消費そのものを変えていくこと」と主張し,リサイクル費用を消費者から徴収する今の法体系でなく,生産事業者に負わせて,価格に上乗せさせるべきという。それによって,消費者の購買意欲が下がって消費量が減るとともに,事業者は生産システムそのものを変革しようと努力することになるとみる。
現在の行政に「環境の産業化」の色彩が強いのは事実だけに,環境保全派としての論客である熊本氏の問題提起は,聞き流せない重みを持つ。 (ブックレビュー社)
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