食品偽装や中国ギョーザなど食の安全性が問題になっていますが、この本は本物のおいしさについて目を開かせてくれます。舌を満足させてくれるだけでなく、食べると元気が出てくるような、体に良い食品こそが「本物」と主張しているわけで、食の原点を常に意識しているという点において、よくあるグルメ本とは一線を画していると思いました。何しろ取り上げている食品はすべて現地に足を運び、自分の目と舌で生産の現場を確認しているというのがすごい。また経済効率優先の世の中で、頑固なまでに品質にこだわる生真面目な生産者がたくさんいるということも教えてくれます。食の将来に不安を感じざるを得ない時代ですが、この本を読むとまだまだ捨てたものではないという気がしてきます。