三十路のロリコン男が拉致してきた幼女と父子”ごっこ”を演じる話。
・・・と、聞くと引いてしまう人が多いと思います。 しかし、正確には
〜恋人や会社から疎外され、自尊心を失って自殺しようとした男が、虐待
されていた女の子を衝動的にさらって来てしまう。その幼い女の子が自分
を必要としてくれる事によって、変わってゆく〜という内容です。
しかし、感動や堅苦しさはいたって希薄。 掲載誌の作者近況を読むと、
作者が関西在住で子育て中、という事が判るのですが、それが如実に反映
された笑いと愛に溢れたコメディー作品に仕上がっていると思います。
それでいて、突きつけられる問いは鋭く、悲しい結末を暗示する一節まで
あってドキリとした。先生の他の作品以上に、親の子に対する責任について
考えさせられる要素が多分に含まれていて、メッセージ性も強いと思います。