改版作品のショート・ショートの中では、一番面白い作品なのではないだろうか。
個人的な見解で述べさせて頂くと、本作品にハズレは無い。
収録された12本のショート・ショート全てが良かった。
物語自体は短いものばかりだが、中身はぎっしり詰まっていて、しかも濃厚。
ラストにはそれぞれの味を持つ良質なオチがついている。
開いた口がふさがらないもの、背筋も凍り付く様な不穏なもの、悲しさすら漂わせるもの…。
感じ方は人それぞれだと思うけれど、自信を持ってオススメ致します。
特に良かったのは冒頭作品の「なんでもない」、「条件」、そして「門のある家」の3本。
その中でも「条件」は皮肉さ満点の物語。ラスト1行の主人公の台詞で、
どんな紳士淑女も「アホかお前はっ!」と叫んでしまう事うけあいです(笑)。