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息子が ある女性に「何かやってらっしゃるとか?」というふうに
仕事のことを質問して、この女性が同じ質問を返すと この息子が
ちょっと腹をたててしまう場面が印象的でした。無意識のうちに
女性の仕事を軽視した質問をしてしまい、同じ質問をそのまま返され
てみてはじめて気付くわけです。コミカルな戯曲にさらりとこういう
場面をいれているあたり、本当にうまいなーと思いました。
息子が母親の恋人を快く思っていないのも、「こういうときは息子は
反対するものだ」と思っているから反対するだけだ、という場面も
面白い。利害が関係するから怒るだけ、本当の気持ちはどうなのか?
と考えてみるのは悪くないなと思いました。
著者は他のエッセイで、芝居を観たからといって 人間は成長するわけ
でもなさそう、と書いていましたが、この本を読めば 凝り固まった
自分の価値観を一歩ひいた目線でみて反省できるので、広く読まれる
といいなと思います。賢そうにみえる本しか読まない人にぜひ読んで
ほしいです。戯曲って面白いです。
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