沖縄県知事として2期8年を務めた大田昌秀氏の著作である。大田氏は
「2006年5月、日米両政府間で在沖縄海兵隊8000人とその家族9000人をグアムへ移すことで合意にいたっている。
したがって、普天間の戦闘ヘリコプター部隊を、真っ先に8000人のなかに含めて移してしまえば、
辺野古に基地を移設する必要はない」とする。
なぜこれが実現しないのか。すべて利権である。
アメリカ側では一部強硬なネオコングループが、グアム・ハワイ・カリフォルニアなどの移転に反対しているが、
戦略上はこの移転には、なんの問題もないが、ネオコングループは海兵隊の存在自体をアメリカ国民に否定されるのが怖いのだという。
日本でもこの方法(グアム・ハワイへの移転)が大きくとり上げられないのは利権である。
米国への移転となると日本政府は7000億円くらいの負担をすることになるが、
この利権はまだ誰の手にもわたっておらず、
国内基地建設および基地維持の既存利権を守ろうというグループにとっては
なんの美味しいところもないのである。
ああ、政治の貧困、政治の不在。