数多ある「営業本」の中で、本書は奇をてらったことは一つも主張していない。それどころか、営業の基本に立ち戻り、それらをきちんと実行することを主張しているだけである。それでいて、営業マンに自信と誇りを取り戻させる、不思議な本である。
本書の原題は、『不況期にも売る方法』である。今日のような厳しい時代こそ、本書のような「営業の基本」が生きてくる。この主張に対して、本書が説得力を持っている第一の理由は、著者が建設労働者から営業となり、苦労の末、営業の秘訣を身に付けて、スーパー営業マンになったという経験に裏打ちされていることだ。第二の理由は、不況の時代こそ高い倫理観を持ち、正道を歩むことで顧客の信頼が得られる、という信念が前提になっていることだ。
本書をカバンにいつも入れ、随時読み返し、営業の基本をいつも実行していくことで、営業マンとしての自信と誇りが、いつか必ず成果につながっていくに違いない。