現役コンサルタントとしては放っておけない書籍です。
私は2社コンサルティングファームを経験しているし、
他のコンサルファームといくつも協業したこともありますが、
例えば本書に出てくる「依頼書」なるものは存在せず、
クライアントとはきっちりとした契約書を交わしています。
また決算書を見せろなどとは言わず、コンサルフィーが苦しいなら、
現実的な範囲でできるプロジェクト設計をしますし、
データベースを使って事前に決算書を見ることは当たり前のようにありますが、
それはコンサルフィーを払えるかなどという不埒な目的ではなく、
その目的はその会社の課題に「あたり」をつけることです。
また、この場で契約しなければ…のような発言は一切なく、
納得できないならじっくりと考えて返事をください、となります。
さらには、CD、メルマガ、書籍などこそ勉強になるとありますが、
一流のコンサルは皆忙しくて書籍など書く暇がなく、
例外はありますが、実際有能なコンサルで本を出す人は稀と考えたほうが良いと思います。
確かに、本書に書かれているようなコンサルが一部存在することは否定できない面もありますが、
それをコンサル一般論として書かれることには甚だ異論があります。
本書の内容を信じる・信じないは読者次第ですが、
かなり見方が偏っていることに加え、恣意性を感じますので、
その辺も念頭に置いて読んでほしいと思います。