「旧鷹巣町」の先進的な福祉政策の事例を載せた本だと思い読みましたが、違います。
この本では、前半は、負けた選挙戦での反論と現秋田市長長への反論(前鷹巣町長)と、相手側への誹謗中傷中心です。後半になりますと、先進的な事例が多くなりますが、鷹巣で行われた福祉というよりは、参考にした北欧の福祉に対する感想が多いです。
先進的な事例は、デンマークの福祉のやり方を見習ったものであり、昨今の介護福祉のあり方を変えた、よい例ですので、このやり方が、10数年前に出てきた意義は大きいことがわかります。
ただ、選挙に負けた理由が、町の財政悪化を非難した現北秋田市長への反論が、数字抜きであることが残念です。公債費比率などはありますが、平成13年度(2001年当時)のもので、選挙に負けた平成15年度のものではありません。問題となっている、町全体の予算額・決算額、福祉公社の予算額・決算額、その内訳をもっと提示してもらった方が、善悪がわかると思います。
内容は、先進的な事例も出ていて、参考になるとは思いますが、「これは現代の異端審問」とか「これはファシズムの手法」などといった扇情的な言葉も出てきますので、福祉政策を伝える本という訳でもないです。