堀井氏自身や、その周囲の人々の、「食の風景」を収めた1冊。
美の感性がとりわけ高い仕事をされている方々(ルームシューズ作家、編集者、染色家などなど)ばかりですから、食器の使い方1つとっても、とても参考になります。
文庫本ですから写真は小さいですし、解説が写真の前だったり後ろだったりと、若干の読みにくさはありますが、私にとっては気になるほどではありませんでした。
それよりも印象的だったのが、本筋とは少し離れますが、スタイリスト:岡尾美代子氏の部屋のスナップです。
特別飾り立てている様子もない上に、中に「ファブ○ース」が写っているんです。これは超有名な消臭剤の1つであり、どう考えても写したら生活感まるだしになるものの1つ。
なのに部屋全体として、実にオシャレなんです。
私のような素人がおしゃれな部屋にしようとしたら、まず考えるのが「生活感満載なものをいかに隠すか」そして「いかにオシャレに飾るか」だと思うんですが、岡尾さんの手にかかると、「実用品がインテリアの1部」になってしまう。かなりの高い感性を持って、あらゆるものを選び取っている様子が伝わってきます。
本筋の内容としては「パン食、卵かけご飯の風景もあったにせよ、若干、朝食やおやつの風景が多いように思ったので、本格的な夜ごはんの風景も見てみたかった」という点で星4つですが、この岡尾さんのスナップはいつも繰り返し見ていますので、その分を加味して星5つにしました。