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その愛らしい、一見か弱そうな語り口に惑わされてはいけません。
この著者は、一筋縄ではいきません。
雰囲気に流されているようで、
本当は、冷静なプロットが隠されているのです。
読めば読むほど、その世界の深さが分かります。
なんてね。
理屈よりも、私は「一人目の王子」の潔さが好きさ。
彼に会いたくて、何度も読んでしまうのかも。
実は現代のどこにでもいる女の子が、そのまま魔法の力を手に入れて魔人族(ジン)となり、少し大胆に、少し優しく成長する姿を追っていく。
個人的には1章で別れたままのハールーンよりも、物語の大半を通して一緒にいたラシードに惹かれない(惹かれているのに認めなかったのかも?)点は納得できないが、もしかしたらそれこそが15歳、恋に恋するお年頃の特権なのかもしれない…。
続編といわれている『樹上のゆりかご』もぜひ一読してもらいたい。
アラビアンナイトの世界から帰ってきた「ジャニ」ことヒロミが、現実世界でどんな高校生になったか、こちらは完全にファンタジーではないものとして仕上がっている。
どちらもあっさりと読めて、私は好きだ。
なじみすぎだよ!
でもヒロミ以上に魅力的なのが謎の青年ハールーン!大胆不敵で好奇心旺盛!横柄でいたずらっ子の少年のような目をするハールーンは、自分の信念をしっかり持って夢をつかもうとするかっこいい男です。
「おれについてこなきゃだめだ。あんたは俺の幸運だろう」 なんて彼に言われたらヒロミじゃなくてもついて行きます!
そして忘れちゃいけないのが美少年の僧侶、ラシード!
「あんたはなぜ、自分が僧侶にむかんと思ったんじゃ」
「……笑いじょうごだからです」
彼にはこれでやられました(笑)
他の登場人物たちもみんな個性的で魅力的!
一人称か…と思ったりもしましたが、ヒロミはぶりっ子言葉は使わないし、淡々と話をすすめるので個人的には全然気になりませんでした(^o^)
青い海に青い空!空飛ぶ木馬に砂漠のハト!(?)
一度アラビアンな世界にひたってみてください!
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