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これはペンです
 
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これはペンです [単行本]

円城 塔
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

叔父は文字だ。文字通り――。文章の自動生成装置を発明した叔父と、存在しない街の鮮明な記憶を持つ父。書くこと、読むことの根源を照らし出す双子の物語。

内容(「BOOK」データベースより)

文章の自動生成装置を発明し、突飛な素材で自在に文章を生み出す叔父と、その姪の物語「これはペンです」(芥川賞候補作)。存在しない街を克明に幻視し、現実・夢・記憶の世界を行き来する父と、その息子を描く「良い夜を持っている」。書くこと、読むことの根源を照らし出し、言葉と人々を包み込む2つの物語。

登録情報

  • 単行本: 173ページ
  • 出版社: 新潮社 (2011/9/30)
  • ISBN-10: 4103311614
  • ISBN-13: 978-4103311614
  • 発売日: 2011/9/30
  • 商品の寸法: 19.2 x 13.6 x 2.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (9件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 7,946位 (本のベストセラーを見る)
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21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 安部公房に数理を足すとこうなるのだろうか, 2011/10/11
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
叔父から届く謎の手紙を、助教授達と共に解き明かす姪。
こんな変な叔父さんがいたら大変だろうなと思っていたら姉妹編の「良い夜を持っている」では、もっと凄い家族が出てきて吃驚した。
無限の記憶力を持つ為に、記憶の町を作りその中を自由気ままに散歩する「父」
夢さえも彼本人の中では完全に記憶される為に、現実との区別が曖昧になっている。
不思議な感覚の物語で、イメージを味わいながら自分の頭の中でも記憶の世界の構築を試みてみたが、
凡人なので昨日食べた晩御飯のイメージすら危うい自分には到底無理だった。

物理やプログラムに関する知識はサッパリないので、読んでいても分からなかったが、それでも読後感は爽やかで読んでいて何よりも楽しかった。
こういう不思議な小説をどこかで読んだことがかつてあったなと、記憶の図書館を探ってみると何故か安倍公房が思い当った。
どこか似ているのかも知れない。
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17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0 表題作より「良い夜を持っている」のほうがいいな!, 2011/12/7
By 
たつなり - レビューをすべて見る
(トップ500レビュアー)   
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
名前は前から知っていたし、本も気になっていた著者の、
僕にとって初めての読書でした。
SFはそんなに読み込んでないけど、読みなれてないわけでもなく、
物理や数理は不案内でも小説として楽しむにはマストではないはず
とおもって買いました。

基本的にはすっごく頭のよい小説で、書いてあることを理解するのにも
それなりの苦労がいる感じの、嫌いじゃないタイプですが、
文章の自動生成を発明した叔父とのやり取りをめぐる「これはペンです」
はちょっと面白味がわからなかった(不明を恥じるべきなのかどうか
わかりませんが。)

でも、二つ目の「良い夜を持っている」は写真記憶をする父を描いて、
文章もやわらかくはないけれど、よくとがったシャーペンみたいな、
気持ち良さがあって大好きでした。
中身的にもこっちのほうが温かみがあって、テーマや筋がわかりやすい感じ。

読み終わってみると、どっちもどうしてかわからないけど、程よい距離感の
肉親の情みたいなものが残響的に残ってすごくいいんですけど、
表題作がもうちょっと読み物として面白いとよかったな、と思って
★4つです。
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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 豊かな時間, 2011/10/22
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
円城塔氏の作品は、大部分が物理学と数学によって構成される。この著作も同じ。その分野に疎い私には、述語の意味が全く分からない。それでも世界観は、何となく楽しめる。では、あらすじを説明しろといわれて、はたと困る。残ったものが表現できない。では、読書の意味はなかったのか?そうではないと思う。「なにも読まないこと」と「なにも無いことを書くことを読むこと」(スタニスタフ・レム)は全く違う。円城氏の作品は、後者である。そのような時間を生活から割けることが、豊かさなのだろう。
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