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最も参考になったカスタマーレビュー
21 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
安部公房に数理を足すとこうなるのだろうか,
By QB - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
叔父から届く謎の手紙を、助教授達と共に解き明かす姪。こんな変な叔父さんがいたら大変だろうなと思っていたら姉妹編の「良い夜を持っている」では、もっと凄い家族が出てきて吃驚した。 無限の記憶力を持つ為に、記憶の町を作りその中を自由気ままに散歩する「父」 夢さえも彼本人の中では完全に記憶される為に、現実との区別が曖昧になっている。 不思議な感覚の物語で、イメージを味わいながら自分の頭の中でも記憶の世界の構築を試みてみたが、 凡人なので昨日食べた晩御飯のイメージすら危うい自分には到底無理だった。 物理やプログラムに関する知識はサッパリないので、読んでいても分からなかったが、それでも読後感は爽やかで読んでいて何よりも楽しかった。 こういう不思議な小説をどこかで読んだことがかつてあったなと、記憶の図書館を探ってみると何故か安倍公房が思い当った。 どこか似ているのかも知れない。
17 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
表題作より「良い夜を持っている」のほうがいいな!,
By
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
名前は前から知っていたし、本も気になっていた著者の、僕にとって初めての読書でした。 SFはそんなに読み込んでないけど、読みなれてないわけでもなく、 物理や数理は不案内でも小説として楽しむにはマストではないはず とおもって買いました。 基本的にはすっごく頭のよい小説で、書いてあることを理解するのにも それなりの苦労がいる感じの、嫌いじゃないタイプですが、 文章の自動生成を発明した叔父とのやり取りをめぐる「これはペンです」 はちょっと面白味がわからなかった(不明を恥じるべきなのかどうか わかりませんが。) でも、二つ目の「良い夜を持っている」は写真記憶をする父を描いて、 文章もやわらかくはないけれど、よくとがったシャーペンみたいな、 気持ち良さがあって大好きでした。 中身的にもこっちのほうが温かみがあって、テーマや筋がわかりやすい感じ。 読み終わってみると、どっちもどうしてかわからないけど、程よい距離感の 肉親の情みたいなものが残響的に残ってすごくいいんですけど、 表題作がもうちょっと読み物として面白いとよかったな、と思って ★4つです。
14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
豊かな時間,
By
レビュー対象商品: これはペンです (単行本)
円城塔氏の作品は、大部分が物理学と数学によって構成される。この著作も同じ。その分野に疎い私には、述語の意味が全く分からない。それでも世界観は、何となく楽しめる。では、あらすじを説明しろといわれて、はたと困る。残ったものが表現できない。では、読書の意味はなかったのか?そうではないと思う。「なにも読まないこと」と「なにも無いことを書くことを読むこと」(スタニスタフ・レム)は全く違う。円城氏の作品は、後者である。そのような時間を生活から割けることが、豊かさなのだろう。
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5つ星のうち 5.0
幻想的な迷宮で微睡む
田辺青蛙氏の夫ということで興味を持って購入。 孤独と家族の絆と、そして物語とは書くことは何かというお話。... 続きを読む
投稿日: 4か月前 投稿者: 12
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