この本は僕のイメージでは,今までの大西先生の本の内容を体にしみこませる練習本といった感じです.
大西先生の本を読んだことのない人にとっては何言ってるのかわからないと思うので,
自分なりに説明したいと思います.
この本は分類上,暗唱用教材です.例文を暗記する本は他にも色々出ていますし,
なぜこの本がよいのかということですが,
この本は単なる暗唱ではなく,まず,ネイティブの方たちが,英語をどんなキモチで発しているのかといったイメージの説明があり,それらのイメージを抱きながら練習することで,
ネイティブのキモチで英語を発することができるようになるということです.
「イメージ」による説明とは,言語学者の大西泰斗・Paul Chris McVay両氏が長年提唱してきたもので,語彙でも文法でもなく.ネイティブスピーカが英語を発するときに抱いているイメージを説明したものです.具体的にはなかなか説明しづらいのですが,今までの参考書とは全く異なる切り口で説明しており,今までの複雑な文法事項が例外も含めてスッキリイメージとして理解できるというものです.これらのイメージは実際にネイティブスピーカーが抱いているイメージなので,
これらのイメージを持った上で練習し,暗唱すれば,ネイティブのキモチで英語を話すことができるキッカケになる,というのがこの本の狙いです.
まだ初級しか出ていませんが,今後中級,上級,ビジネスと続編が出るらしいので,今のうちに簡単な初級からしっかりやっておけば,続編をこなしていくうちに無理なく上級レベルまで引き上げてくれると思います.
また,大西先生のホームページで本書に関する情報(発音や例文の音声解説)があり,サポートも充実しています.
僕は普段英語に触れておりreadingやlisteningはそれなりに自信がありますが,いまだしゃべれません.同じような悩みを抱えている人も多いのではないかと思います.
しかし,この本をしっかりやれば,話せるようになるためのキッカケになると確信しています.瞬間英作文や暗唱用の教材はたくさんありますが,この本がそれらと一線を画すのは,
他でもない「イメージ」による解説です.ネイティブのキモチで例文を暗唱するというのは,今までの本には見られなかったものです.単なる暗唱教材ではない,画期的なものだと思います.
この機会に,しっかりとバイエルシリーズをやり通して,英語を話せるようになるようにがんばろうと思います.
最後に大西先生の本を読んだことのない人に以下の本を薦めておきます.
「ハートで感じる英文法」「ハートで感じる英文法(会話編)」「ハートで感じる英語塾」
本書はやや解説が少ないので,本書で勉強する際にきっと役に立つと思います.決して難しいものではなくすぐ読めてしまうと思いますし,なにより1冊1000円以下で安価です 笑.
他にもたくさん出ていますが,本書で勉強する際に一番役に立つのはこの3冊かなと思います.
特に「ハートで感じる英語塾」は本書の内容に則したものになっており,
本書の少な目の解説を補うのにもってこいだし,例文もたくさん載っており,
一番のオススメです.本書と英語塾とのコンボはなかなかよいと思います.
是非そちらも手にとって見てください.
【追記】
この本をひたすら音読、暗唱(3ヶ月くらいかけてしつこくやりました)した効果が出たのか、
日常会話(海外旅行や研究室内での英語での会話)レベルくらいなら苦を感じなくなりました。
(厳密にいえば、普段英語論文や科学雑誌を読んでいるので、蓄積されていた知識や表現などが会話に反映されてきた、ということだと思います。)
筋トレのようにひたすら繰り返し暗唱を行うという行為は英会話において避けては通れない道だと実感しました。
読み物で終わらせてはこの本を読む意味が無いです。
さて、初中級編(緑色)が出ましたが、本書のレベルを大きく超えるというレベルではなく、
かつ初中級編の方が内容が濃いので、
もし本書をパラパラとみて簡単すぎると思った場合は、初級を飛ばして初中級編から始めてもいいかもしれないと思いました。
本の内容的にはむしろ初中級編の方がおすすめです。