タイトルから見ると、単なる茶室の部位解説本+名茶室紹介かと思ってしまいますが、実は茶室の構造を茶事の進行に則って具体的な意味を解説、次に実在する茶室を例に取り、「広間」「立礼席」「四畳半」「小間」に大別される茶室のそれぞれの特徴を説明、真ん中の白黒ページでは普通の和室やマンションの一室を茶室に改造するためのQ&Aが組まれています。
最後の方には「茶室の歴史」「名茶室紹介」の項目もありますが、どちらかというとこの本は茶道をされている方が茶会に備えて茶室の構造を知ると言うよりは、これから茶室を自宅に造ろうとする人が事前に読んだ方がよい本です。私はこの本がこんな内容の本とは思ってなかったので、結局別の本(建築家向けの専門書!)を難解な用語と格闘しつつ読んで勉強したのですが、先にこの本の存在を知っておけばもうちょっと茶室の設計を理解するのが早かったのではと悔やまれます。
また「貸し茶室の使い方」では、余り茶道教本では教えてくれない施設内の茶室を借りた場合の茶会設営のノウハウを写真入りで詳しく解説してくれています。
これから自宅に茶室を設置しようとされる方には一読をお奨めしたい本です。