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26 人中、18人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
あんまりよろしくなかったよぉ、弘美さま,
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レビュー対象商品: これでよろしくて? (単行本)
ずっと、ずーっと読んできている川上弘美さま最新作。38歳子どもなし主婦の「わたし」菜月は、自分の本音に気づかないだけの、ありふれたぼんやり女だ、と感じた。設定が平凡であればあるほど、読ませる力量が問われるはず。以前の作品には、読む側をぎょっとさせるような途方もない能天気さというか、壊れた感じ、崩れた感じを隠し持っている女が出てきたのに、最近の主人公は、なんだかみんなのっぺらぼーだ。そもそも主人公が悩んだり、格闘したり、とくに最後に悟ったらしいことは、世のほとんどの既婚の女が、とっくに気づいていることじゃないだろうか。「これでよろしくて?同好会」の存在も、筋にうまくリンクしていない。それに、「女子」という単語が何回も使われ、なんだかなあ……。以前より単語や句読点の付け方もおとなしめになっている。言葉に対するこだわりはどこへ行ったのだろう。 川上弘美といえば、昔は食べ物とセックスと魔物、と評されていたと思うが、包丁を持たせたら私はスゴイんです、みたいな「食」へのこだわりは感じられなかった。セックスは、「わたしと光(夫の名)は、するのだ」という一行で逃げている。そして、魔物は(出ればいい、というものでもないが)「真鶴」以降、出ない。結末近くで、おっとと思ったけれど、結局何だったのかよくわからなかった。 確かに、彼女の描き出す女の世界は面白かった。特に同好会のおばちゃん二人の掛け合いは出色。でも、読みやすいだけでは彼女の世界は許されない。しかも今回の女たちは、「センセイの鞄」みたいな「おひとりさま」で毅然と飲んで食ってやるぞ、というのではなく、ベタベタ群れているだけに感じられた。 ともあれ、単行本は高いが、新刊が出たら次もすぐ買いますから、なんとかして下さい、弘美さま。
6 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
日常レベルの不条理,
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レビュー対象商品: これでよろしくて? (単行本)
芥川賞系の作家は活躍しないと言われる中で、小川洋子と共に大きな存在感を放つ文豪・川上。今回は又ずいぶんと肩の力が抜け、するするとユルイ作品だ。しかし男族や夫族への皮肉がじわじわじわじわにじんでくる。こ、こわいよお。姑「ママン」との対決も、淡々と書かれていたけど、こ、こわいよお。 基本的にユーモア小説なのだけれど、女の本音もバシバシ書かれているし、なにより「これでよろしくて?同好会」がシュール。洋食屋に寄り合って四方山話をする同好会なのだが、いったいどこでどうして知り合ったんだ。このネーミングはなんなんだ。そもそも元彼の母に、道でばったりスカウトされるってのはシュールすぎる。このさりげないシュールさが、魅力だ。
7 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
どこか前をしっかりと見据えている姿を言い表しているタイトル,
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レビュー対象商品: これでよろしくて? (単行本)
子供のいない主婦・菜月は38歳。まあ、普通の穏やかな日々。 自分と設定が似ているので、かなり入り込んでしまった。 一見すると単なるガールズトーク?バーさんトーク? って働く女性や男性からは生きる価値もないなんて思われそうな 毎日の積み重ねの中に真実があったりする。 『これでよろしくて?』のタイトルが、 どこか前をしっかりと見据えて、 強く生きている女性たちの姿をまさに言い表している。
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