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タモリ・柳美里・立川談志・北野武・ダニエルカール・荒木経惟・松本人志との対談が収録されている。全篇これ飲みながらのお話。
タモリは、もう「いいとも」のおじさん。という意外に強烈なインパクトはなくなってしまった。興味の対象外だった。しかし、これを読むとやっぱり相当に変な人だし大きなエネルギーを眠らせている休火山なのだと思えてくる。二人の出会いからの交遊録には、本気の本気で馬鹿をやる凄みすらある。二人を結びつけたのはジャズプレーヤー山下洋輔であり、タモリもまた本質的に即興芸なのだ、とも思った。酒を飲みながら筒井康隆・唐十郎・山下らに「アメリカの宇宙飛行士と中国の宇宙飛行士の絡み合いをやれー」だのなんだののリクエストに答えているうちに芸が広がった。東京に呼ばれ、赤塚のマンションに暮らす。当の家主は事務所でロッカーを倒して寝ていたという。スポーツカーを乗り回し、服を勝手に着て、小遣いをもらっていながら、全く遠慮なく堂々としていたそうな。
どの対談も見所があるのだが、ダニエルカールに「アメ公」呼ばわりし無礼なのに愛がある赤塚の人柄。陰毛を数十年撮って来たアラーキーとのしみじみも良かった。赤塚が眠っている、立川談志との「笑い」道の話にも唸った。ココだけでも読む価値があり。楽しませてもらいました。
そして見えてきたのは、本気で馬鹿をやり続けてるこの人は、とことんカッコイイ。ということ。亡くなったら、この本も平積みにされドドンと売れることだろう。
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