感動するはずはない。
対面のカウンセリングの『逐語』でさえ、その場面に入り込むのはむずかしい。
ましてや、エンカウンターグループの『逐語』なのだ。
...この本を手にした時は、このように考えていました。
読み始めて、LSDの経験者がその効果(影響?)と今でも襲われるフラッシュバックについて
語り始める頃から、内容に引き込まれていきます。ここを過ぎて、中盤からは一気に空気が
変わって、メンバーの語りにぐんぐん引き込まれていくのがわかります。...ふっと、我に
かえると、...逐語でこれが伝わってくるのか...と、驚いている自分がいました。
しかし、年齢も経歴もこれだけ異なるメンバーで よくも、グループエンカウンターをやろう
と思いついたものだと、感心する前に、(良い意味で)あきれてしまいます。無謀です。
しかも、ビデオまで撮って記録として残そうとしたのです。もちろん、公開するかは、内容を
みてから...という考えもあったのでしょう。が、こう考えたとしても 実際にやってみよう
というところまでいかないものです。
年齢によらずに ファースト・ネームで呼びあえる文化、ということもあるでしょう。
この一点でも、日本ではここまでいくのは むずかしいだろうと思います。
カタカナの名前が覚えられずに...これは誰だったか...と、本の最初に戻る手間もありました。
写真と名前と簡単な経歴や職業だけでなく、部屋の間取りとだれがどこに座っていたのかが
わかる図がほしいとも思います。
...と、☆の数を減らす理由は、いくつかあります。
それでも、エンカウンターグループの『逐語』の迫力を教えてくれた本という意味では、
文句なしで この評価にします。
参加者の力強い声。
それぞれが自分の言葉で叫ぶ、「 これが私の真実なんだ! 」。
これを味わってみてください。