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その押井の10年分の発言を
時系列的に見ていくことによって
バブル崩壊以降、表現者たちのたどらざるを得なかった
路が見えてくる。
その中でこの押井守という映像作家が
ひとつ抜きん出ているのは
以下に掲げる事実を一人真摯に受け止めているからであろう。
「具体化した客観物なんて本当はどうでもいいのだ。
重要なのは、そんなことではなく、
見ている人間の主観の中に共通の感覚を励起しうるかどうか
ということだ。
再現された気にさせることが大切なのであって、
客観的に再現することが大切なのではない。」
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