著者は米国に亡命したチベット人作家。冒頭で彼は言う、「人間として正しく生きようと思うのなら、”MADE IN CHINA" の製品は買ってはいけない」と。理由は外国に輸出される中国製品の多くは、(1)劣悪な環境の刑務所で囚人をコキ使って作られている。(2)中国国内に無数にある、労改(ラオガイ)とよばれる悪質な労働作業所で、だまされて連れて来られた農村出身の労働者等をコキ使って作られている。(3)軍隊内に労働作業所を作り、いたいけな兵士をコキ使って作られている。労働者はもちろん団結権などあるはずもなく、過酷な労働により怪我をしたり死んだりしても、国家に保障を受けられるチャンスはほとんどない。中国製品の国際的な競争力はこのような恐るべき実態の上に成り立っていると言うのだ。
その他、冤罪、拷問そしてデタラメ裁判で死刑囚を大量生産して、その哀れな死刑囚の処刑直後に臓器を摘出して売りさばく臓器移植のシステムが、警察−裁判所−軍の病院−臓器移植センターの間に確立しているという、身の毛もよだつお話に背筋も凍る。言論弾圧や宗教弾圧はあたりまえ。
さらに北朝鮮、パキスタン、イラン等に大量破壊兵器および通常兵器を輸出して世界のあちこちに不要な緊張をもたらす、とやりたい放題。
こんな国に靖国がどうのこうのとか、過去を反省しろとかと言われたくないよな。その前に大躍進や文革を反省しなさいよ。中国に甘い期待を抱いている人や、「過去のこと」で申し訳ないと思い続けている人、必読です。ただし、邦訳のタイトルはちょっとセンスなさすぎですね。