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これから食えなくなる魚 (幻冬舎新書)
 
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これから食えなくなる魚 (幻冬舎新書) [新書]

小松 正之
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 777 通常配送無料 詳細
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これから食えなくなる魚 (幻冬舎新書) + 日本の魚は大丈夫か―漁業は三陸から生まれ変わる (NHK出版新書 360)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

マグロが回転寿司やスーパーからなくなる、世界的シーフード・ブームで日本の業者が魚を買いつけられなくなる等、連日報じられる魚をめぐる危機。しかし事態はもっと深刻だ。このまま手をこまねいていれば、多くの魚が日本人の口に入らなくなる日は遠くない。国際捕鯨会議のタフネゴシエーターとして世界に名を馳せた著者が、あまりに世界から立ち遅れた日本漁業の惨状を指摘。マグロだけじゃない!サバ、イワシ、タラはいつまで食べられるのか。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小松 正之
1953年岩手県生まれ。東北大学卒業。エール大学経営学大学院修了(MBA)。東京大学農学博士号取得。77年、水産庁に入庁後、資源管理部参事官、漁場資源課課長等を歴任。現在は独立行政法人水産総合研究センター理事。国際捕鯨委員会、ワシントン条約、国連食糧農業機関などの国際会議に日本代表として出席し、タフネゴシエーターとして世界的に名を馳せる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 新書: 199ページ
  • 出版社: 幻冬舎 (2007/05)
  • ISBN-10: 4344980360
  • ISBN-13: 978-4344980365
  • 発売日: 2007/05
  • 商品の寸法: 16.8 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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10 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 革命人士 トップ500レビュアー
形式:新書
「これから食えなくなる魚は何か」ではない。2048年には「魚は食えない」かも知れない。マグロの漁業規制は知られているが、世界中の75%の種類の魚は、すでに乱獲に近い水準だといい、年々世界中で激化する水産資源の争奪戦に警鐘を鳴らす。捕鯨推進の顔として世界に知られる著者なので、漁業拡大かと思いきや、魚類保護を強く訴えている本だ(鯨類は数少ない「もっと獲ってもいい資源」と書いてあるが)。

とにかく、国内の漁獲高の減少は著しい。急減のため、地方の漁港は荒廃し、崩壊の危機に瀕している。また、マイワシ、キンキ、タラバガニ、マサバなどは最盛期の10分の1前後の量しか獲れていないのに、もっと獲ろうとするから、減少に歯止めがかからない。気象要因もあるが、総漁獲量に達するまで早い者勝ちで獲りたいだけ獲ってよしとする日本の漁業管理のやり方が乱獲を激化させたという。著者は諸外国のように、個々の漁業者に漁獲高を割り当てる方式の導入を訴えている。

国際会議でのタフネゴシエーターぶりやエール大MBAと、切れ者イメージの著者だが、本書には宮本常一の引用や魚食文化、歴史の記述も多く、国の漁業政策の誤りも指摘するなど、中央官僚にとどまらない視線の広さも持つ。また、水産庁やFAOのデータを豊富に用い、コンパクトかつ効果的に日本漁業の現状を伝えている。

今は出向中だが、水産庁の人なので、柱となる主張は政府広報とそんなに変わらないようだが、魚にまつわる知識も豊富で、漁業について興味深く学べる内容だ。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
タイトルの言葉が少し荒っぽいので、過激な事ばかりまくし立てて、内容は薄い本なのかと思いきや、
とても真面目な内容で良かった。

著者の、水産庁の職員から見た視点で、さまざまなデータに基づき、魚にまつわる問題提起をしている。
データや、漁業の現状についてより近いところで接してきただけあり、内容には説得力がある。

現在の日本における魚について、ありとあらゆる面で問題意識を持たざるを得ない一冊であり、
漁業に関する問題について関心があり、魚への問題意識を持つ読者は必読だと感じる。
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 放蕩息子 VINE™ メンバー
形式:新書
水産庁の漁場資源課長などを歴任し、特にクジラやマグロ類の資源管理問題などでの“タフ・ネゴシエイター”として国際的にも名を馳せた著者が、水産庁を退官後、それまでの官僚としての立場を離れて、日本漁業の構造的な問題点を指摘した告発の書。つい数年前まで漁業行政の中核にいた人物が繰り出す批判は鋭く、内部告発に近い側面もある。

とにかく、マグロでもサケでも何でも良い。魚を食べるのが好きだと思う人は、この本を読むべきだ。そして自らの魚食の嗜好や魚食態度が、今や全く持続可能でないことを思い知ると良いだろう。『これから食えなくなる魚』という書名を見ると、何か特定の魚の資源危機を取り扱った本のように思えるが、ここに書かれているのは、我々・消費者の態度そのものが我が国の漁業の未来を閉ざし、やがては我が国の魚食習慣そのものを破壊しようとしているという事実、このままではやがて我が国の魚食文化全体が崩壊していくという事実なのである。

そして官僚主義に陥った我が国の漁業政策が更に、我が国の漁業を追い詰める。ビジョンを欠いた行政の無策と、その行政と結託した漁業者自身の怠慢、漁業者の努力と天然資源としての価値に見合った価格を支払うことを渋る消費者の傲慢とが、三位一体の“共同正犯”として、日本の漁業と魚食文化とを滅ぼそうとしている。本書を読めば、かつては漁業先進国であったはずの我が国がいつのまにか、すっかり漁業後進国に転落していたことを知って、驚く人が多いことだろう。

唯一、捕鯨問題に関しては、推進派の立場に偏りすぎた著者の主張がバランスを欠いて見苦しく感じられるが、その点を除けば、我が国の漁業や、ひいては我が国の魚食文化全体の危機的状況を認識するのに、これ以上の本はない。現状に危機感を抱いている人にはもちろん、むしろ現時点ではのほほんと「マグロの大トロが好き!」などと言っている人たちにこそ、読んで欲しい本である。
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