ロシア企業というものは政治とのつながりを把握せずして理解することは出来ない。
本書には、ロシアの株式の歴史とガスブロム社等ロシアの政治に影響を与えている企業群についての内情が示されており、ロシア株を検討している方にとっての入門書としては最もお勧めの本です。
ただし、2008年9月に入ってからリーマン・ブラザーズ倒産を契機に、9月中に米国投資銀行の上位五行がすべて姿を消すという事態が起りました。
サブプライムローン問題のロシア市場への影響について、本書は比較的楽観視しているようですが、2008年10月8日の世界同時株安を受けてロシア市場は取引停止も行っています。
次への投資のため、あるいはロシア国内の企業を勉強するために本書を活用することをお勧めします。
その他メモ:
・資源エネルギーセクターでは、2004年から”安定化基金”が導入され、利益の9割を徴収
・ニッケルで世界シェア18%の「ノノリスク・ニッケル」
・100社の子会社と40万人の従業員を抱えるロシア最大の電力会社「ロシア統一電力システム」は、ちかぢか株式交換により傘下企業が発電、配電、送電に分離されて株式会社になる。