平成16年7月26日未明、脳挫傷、外傷性脳内血腫のため死んでしまっ
た中島らも。
沢山の本を書いているけど、いままであまり読む機会がなかった。
この本の中身はあらゆる方面の事柄を「こらっ」と叱りとばす
エッセイで、読んでみて面白く、かつ爽快な感がある。
叱る対象は様々であるが、共通しているのは徹底的な反骨精神と
規制されることへの反発であるように読み取れた。
尼崎生まれだそうだが、文中にも
「ところで、僕自身は場末趣味の強い人間なので、大阪の薄汚れた
ところ「たんつぼ」的な部分が好きである。・・
「焼き肉の町」鶴橋だの、新世界のジャンジャン横丁だの複雑怪奇な
腸のもつれたような路地裏を歩いていると、非常な安心感を覚える。・・
この安心感は、たとえば新興都市のように、下水道を背骨にして
整然と構築された街では味わえない。清濁合わせ呑むような大器量は、
暗い路地裏でこそ育つのではないだろうか。」との表現があり、
共感する部分であった。
また、あちこちの文章に大麻や向精神薬の話などが出ていて、
後年の様々な事件の片鱗をうかがわせている。