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こぶしの上のダルマ (文春文庫)
 
 

こぶしの上のダルマ (文春文庫) [文庫]

南木 佳士
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

人生の関所を通り過ぎたいま、苛烈な思い出と和解を果たす。どこからきてどこへ消えたのかもわからないままのおばさんも、折り合いの悪いまま逝ってしまった父親も、故郷の廃屋に茂る夏草さえ、いまはただ愛おしい。医者であり小説家である著者が、魂の再生を静かに描いて、深い感動を呼ぶ八篇の連作小説集。

内容(「MARC」データベースより)

悲しい物語はもういい。ゆるせなかった父も、消えたおばさんも、故郷の廃屋に茂る夏草も、いまはただ愛おしい-。魂の再生を静かに描いて深い感動を呼ぶ連作小説集。山の大気、木の香りに満ちた、8篇を収録。『文学界』連載。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 233ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2008/4/10)
  • ISBN-10: 4167545152
  • ISBN-13: 978-4167545154
  • 発売日: 2008/4/10
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 201,872位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
「阿弥陀堂だより」の筆者の最新作品集です。帯には「ゆるせなかった父も、…いまはただ愛おしい」「連作小説集」という言葉があります。作者らしい淡々とした筆致の「エッセイ」を読み進めつつ、このコピーはなんなのだろうと思い続けました。そして、終章近くなったとき、それまでの章が収斂され、初めてこのコピーが本当なのだとわかるのです。その構成からこれはエッセイの文章による小説であるということ。作者が許せないと思い続け、そう書き続けてきた父を、思いがけないことで、頭でなく、いやおうなく心が許してしまう、そういうことがわかるのです。ずっと許せなかった父親を許せたことは作者にとって、重荷を下ろした思いだったことでしょう。
果たして、私自身にそんなときが訪れるのだろうか。私もこの重荷をいつか下ろしたい。作者には、静かな祝福の微笑みを送りたい。そんな読後感を残してくれた作品でした。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By dream4ever VINE™ メンバー
形式:単行本
2004-2005に文学界に発表された作品集。

ふと南木さんの本を読みたくなる時がある。

医師の南木さんが鬱(パニック障害)で苦しみ、その過程で経験、知覚する心象を描いている。

いつも思う、なぜ南木さんは、こんなにも魂(精神)の描写が的確なのだろうかと。言葉一つ一つが読んでいる自分を頷かす。

佐久と言う自然と、そこに住む人々との係りの中でいつしか生かされている自分を発見しているのだと思う。そして過去の自分を見つめ、多くの事を許し、自分を再発見する。

西野爺さん、梅沢婆さんとの会話のやり取りはまさに自分が畦道に座り込んで傍観しているようなすがすがしさがある。

阿弥陀堂だより、神かくし、海へ、等を読んだ後にこの本へ繋がるのだろう。

これも、通勤電車で読まない方が良いと思った。目頭が熱くなる。
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