いやぁ、懐かしいなあ。こどもの頃を思い出しました。
ボクも夏休みになると田舎で、よくコビトをつかまえたものです。
特に桃林は狙い目。朝早くいくと樹液の近くにコビトがたむろして
いたりしました。4、5種類は見ましたかね。
茶色いヤツは力が強く、甲冑をつけたような外見がカッコイイので
けっこう人気がありました。2匹を一本橋の上に対面させると
落とし合いをはじめるので、コビト相撲と称してよく遊んだものです。
靴下の中に、黄色と黒のシマシマのコビトが入っていて、足をいれたときに針で
刺されたこともあります。洗濯して干していたときに潜り込んだのでしょう。
泣いていたら、おばあちゃんが蓮の茎を器用に使って、毒を吸い出してくれました。
長い棒の先に針金でつくった大きな輪をつけ、そこにクモの巣をからめた
捕獲ネットは、なかかな便利でした。高い所で酔って歌っているコビトはこれでOK。
はずすと逃げるときに、コビトのオシッコをひっかれられますけどね。
えっ!
それは、コビトじゃなくて昆虫のことだろうって?
はいはい、その通りです。失礼しました。
でも、この絵本に出てくるコビトたちと、彼らを探す男の子の関係は、まさにそんな感じ。
着ぐるみをまとったお笑い芸人風情の怪しい姿とはウラハラに、彼らの生態が真面目に
紹介されているのです。童心にかえって、本気でコビトを探したくなります。
小さい頃に感じた、未知の世界や不思議なものに出会うときのワクワクする気持ち。
それを新たに思い出させてくれる作品です。