このSEの基本は山田隆太氏が書かれた著書。全体で270p程度なんので、あっという間に読めるでしょう。基本的にはPMBOK、コンサルティングの手法などがふんだんに盛り込まれていますので、会社の研修などでやられた方は、知ってるよ!と言いたくなるかもしれませんが、今一度見直してみると、非常にハッと気付かされる部分も多いのです。
例えばp74の開発手法についてですが、リスクの推移についての図がV字モデルだったり、それはウォーターフォールでしか通用しないロジックだったり、これはp99 テスト技法でも同じであったり、システムテストの定義など、間違いやすく、ドツボに陥りやすい処をわかり易く丁寧に解説してくれています。
また、おざなりになりがちな、プログラム品質について、ウォークスルーとインスペクションという処で、図説で解説されています。私も現在、プログラム品質向上で色々考えさせられているので、ちょうど役に立っているという感じです。
また、事故Projectの要因について、簡潔にですが、PMの心臓をえぐるように説明してくれています。例えば、要員管理が出来ないマネジャー、つまりは人を使い捨てしてしまう人の事で、要員をOJTで教育しながら育てていくという事が出来ない人が案外多いのではないかという懸念がここに見え隠れします。
そして、p191 炎上プロジェクトの対処です。いわゆる「デスマーチ」なわけですが、これが最も難しい。そこで、気になったところを抜粋してみます。
この種のプロジェクトは、通常のプロジェクトと異なる関わり方をする必要があります。
炎上プロジェクトはこれらのリスク(通常ならば見つけているはずの潜在リスク)を予見することができず、問題が顕在化してしまった状態にあるのです。
単に、現在発生している問題を解決するだけでは、その場しのぎにすぎず、火種はくすぶってっているのです。いずれまた火は燃え盛ることになります。
つまり、日本でよく起こっているデスマーチの正体はここにあるように思えます。事なかれ主義で進んだ結果、最後に帳尻が合わなくなって、RFPの行間も読み切れず、顧客内部事情も押えきれず、最後に仕様がまとまらないため、爆発する。そして、納期はすぐそこにあり、最後は納期遅延、メンバはドンドンうつ病に、、、
内在する問題はすべて列挙し、打てる手は打っておく、これは基本だと思います。
最後に、ここがなんともぐっときたのですが、P237 話しを聞き取る力です。これは、上記の炎上プロジェクトにつながらななくするための方策でもあるのですが、はじめての顧客とは、なんとしてでも会話を活性化させて、何でも話しが出来る状態にしましょうと言うことです。