リーマンショック、サブプライム問題以降、金融が悪者であるかの議論が少なくない。たしかに複雑な証券化商品の存在が今回の不況に大きな影響を与えたことは間違いがないように思う。
しかし、金融とは、この本をよみ進むうちに、人類の知恵が、効果的な社会運営、産業振興のために、フルに活用され、作りあげたメカニズム、しくみであるということが理解できる。もちろん、資金の流れだけで、世界がまわるわけでもないし、資金の膨大な流れが実体経済を阻害していいわけではない。人体の血流が、円滑に循環することが身体の健全な成長を促進するように、金融に、ますます人類の平和と幸福を高める役割を担ってもらわなければならない。そのためにも、多くの人が、この本で述べられるような基本的な仕組みを理解し手置かなければならないだろう。