ポーターの「5Forces分析」やBCGの「PPM理論」など著名な経営戦略論を紹介しながら経営戦略の基本的な考え方と実践における留意点などをまとめた本書。
第2章「経営戦略の理論を俯瞰する」では、個々の理論には深く踏み込んでいないことで却って全体像をイメージしやすく、それぞれの戦略論のメリット、デメリットを確認することができます。また、第3章から5章では戦略を実行する際の手順などを紹介。戦略実行のための仕組みづくりの必要性や検証の大切さを分かりやすく解説します。そして最終章では戦略のありかたとして、従来の「意図的戦略」の限界を指摘するミンツバーグの理論を挙げ、変化に柔軟に対応していく「創発的戦略」も重要になってきていると説きます。
全体を通してみても、数多くの戦略論を挙げながら、それぞれのメリットや限界をも指摘し、これからの経営戦略のあり方を提言するバランスのとれた内容になっています。
経営戦略の入門書に最適な好著と評価します。