熱血小学校教師がラグビーを通して小学生たちに身体を
動かすことの素晴らしさや友達の大切さを教える、という
教育テレビですか的な爽やか小説。しかし、中学受験で
好きだったスポーツを諦めて荒れていた男の子とか、
いじめられている女の子の悩みとか、子供たちが抱えている
問題は、非常に現代的でもある。学校が荒れているとか
ニュースや雑誌の報道で知ってもどこか他人事に思って
しまっていたけれど、現代を生きる子供たちの抱えている
問題を丁寧に描いている本作を読むと色々なことが見えてくる。
そこに、大学ラグビーのスターだった熱血先生(最初は
お約束どおりのウザキャラだが、挫折や人の心の痛みも
知ってるナイスガイと判ってくる)が体当たりで取り組み
心を通わせていく様子は、熱血教師モノとしては定番的展開では
あるけれど、気づくとじーんとさせられています。考えて、
感動して、ちょっと元気が出る1冊。