表題の短編連絡4話+αに、短編集のオムニバス。
まずは短編集だが、小説に例えればショートショートに近いページ数のものだが、それぞれ個
性があり、ホッとするものやかわいくほほえましいもの、ダークな余韻とその後を想像させる
ものなど、多種多様でおもしろい。
ただ、こうした短編集は好みもあるので、一概にすばらしいとは言い切れない。
百合好きならいいが、そうでない方にはいかがなものか。
次に表題の短編連作。
はっきり言って、展開、構成ともに今ひとつ。
各話、表紙の3人の一人称で語られるが、4話では総じて構成不足の感が否めない。
3人という設定ならば、6話としてひとり2話ずつ、6話として構成するならばもっと構成、展開
ともに充実したものになると思われる。
ただ、展開等稚拙な部分がありながら、各キャラの心情表現は充実している。
構成不足を補うには足りないものの、それらから種々の事後等を想像し、楽しむには足りる。
とは言うものの、総じて見る場合、連作の甘さ、オムニバスのよさを鑑みて☆は3つがせいぜ
いであろう。
もっとも、私はこの作家の作品はこれが初めてなので、評価はこれのみではない。
他の短編集等があれば、変わるかもしれない。
ただ、百合好きでなければこの本を買う価値は少ないと言えるので、そのあたりは注意すべき
であろう。