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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下 (講談社文庫)
 
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この胸に深々と突き刺さる矢を抜け 下 (講談社文庫) [文庫]

白石 一文
5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

商品の説明

第22回(2009年) 山本周五郎賞受賞 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容説明

胸に刺さる矢とは? 山周賞受賞の渾身作。カワバタは癌に侵されていた。大物政治家Nの追及も、行く手が幾重も阻まれ、恐ろしい罠にはめられてしまう。そんななかカワバタはある運命的な出会いをする。

登録情報

  • 文庫: 352ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/12/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4062771160
  • ISBN-13: 978-4062771160
  • 発売日: 2011/12/15
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.8  レビューをすべて見る (12件のカスタマーレビュー)
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9 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By だん
形式:単行本
上巻に続き、生と死、社会と個人について登場人物たちが意見を繰り広げたり、主人公の長いモノローグがある。ある種、ソクラテスが登場しそうな哲学書の中に小説がちりばめられているというべきか。他の作家とは一線を隠した著者のオリジナリティが際立ち、様々な本からの長い引用が突然あらわれ、意表をつかれるのだが、最後までページを繰ってしまう。ぎりぎりまで考え詰めた社会や人間への洞察、リアルな現状認識、モラルに関する徹底的な追求、組織と人の関係(主人公が組織から飛び出る場合がほとんど)がこの著者の本の魅力だと思う。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
白石一文の本を読むのは『一瞬の光』についでまだニ作目だが、この本も相変わらず読みやすく、上下あわせて600ページあまりの本書も、いっきに読み終えてしまった。内容も『一瞬の光』より面白かった。

引用の多さについて賛否両論あるようだが、主人公が編集者なので、日常たくさんの本を読んでいるのだろうと思い、わたしは引用に違和感は持たなかった。

ところどころ「あれ?」とひっかかることがいくつか出てくるが、それがラストまでにすとんと腑に落ちていくのが気持ちいい。清濁あわせもった主人公に大人をみる向きもあるだろうが、その濁の部分にある種の人は耐え難いだろう。しかし物語の終わり近くに主人公に降りかかる災難が、そうした読者にカタルシスをもたらす。あれは作家が主人公に一種の禊ぎをさせたのではないだろうか。

全般的にとてもおもしろかったが「深々と突き刺さる矢」の意味やラストには「え?」とやや拍子抜けになったので星は4つ。とはいえ、他のラストを自分で考えろと言われたら思いつかないし、やはりこのようなラストがいいのかなとも思う。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
矢の正体 2009/9/3
形式:単行本
言葉の奔流に圧倒される。経済とセックス、癌細胞を舞台道具に語られるのは、悪いこともしながら良いこともする、幸福になりたいといいながら不幸との腐れ縁を切れない仕様もない人間のリアルである。汚辱の日常を駆け抜けたとき、最後に残るのは希望だ。一連の白石作品を貫く「どんな運命であれ生き抜く」というテーマはここに一種の完成をみた。生き抜くためには、血を流しても深々と突き刺さる矢を抜けという作者のメッセージをどう受け取るかでこの作品の評価は決まるだろう。
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自分度でいうと・・・
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何故、上下巻? 
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投稿日: 2009/6/10 投稿者: Ryu
作者の思考と物語がバランスよく調和した佳作
白石一文といえば2002年に上梓された『僕の中の壊れていない部分』を読んでから読み続けてきた作家だが、今作はこれまで発表された作品の中でも『一瞬の光』以来最もよく... 続きを読む
投稿日: 2009/5/10 投稿者: 天竜川喬太郎
引用をちりばめた現代社会分析(客観)と主人公の生の選択(主観)との清冽な対位法
下巻では上巻で展開された情報小説的な性格は弱まり、主人公(川端健彦)をめぐる実に様々な事件とその顛末が描かれ、最終的な彼の「生の選択」そして静謐な結末へと至る。即... 続きを読む
投稿日: 2009/3/22 投稿者: 麒麟児
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「白石一文氏の最高作」と紹介されている長編作。... 続きを読む
投稿日: 2009/3/18 投稿者: cymbaline
四方八方無茶苦茶に放たれた矢、胸を射止めない矢。(上巻で書いたものと同内容)
書評をみ、タイトルに惹かれて読んだが、端的にいうと期待はずれだった。
絶賛されている方が多い中、酷評で恐縮だが、... 続きを読む
投稿日: 2009/3/15 投稿者: dsk
スマートで絶妙な伏線
読者の感性と知性をどれだけ揺さぶることができるか、ということに拘泥し、それが見事に成功している。数々の伏線は、ありきたりの思考しかしない読者の裏の裏をかく。あちこ... 続きを読む
投稿日: 2009/2/8 投稿者: ベンジャミン
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