清澗寺家シリーズにおいて、一番好きなカップルです。
ストイックな印象が残るのは、主人公二人が生真面目だからか。
長男・国貴は、父に代わって家を背負わねば・・・と軍人になる。
義務と責任にがんじがらめになっている彼にとって、幸せな記憶は、
幼い日に使用人の息子・遼一郎と遊んだ日々の思い出だった。
不幸な事故ゆえ、疎遠になった二人が再開した時、物語は動き始める。
「身分の差」が確実に存在した時代。
それゆえ、自分の選んだ信念の道を突き進むしかない遼一郎。
そんな彼を、何を犠牲にしても助けたい国貴。
そんな二人に絡んでくる浅野も、かっこいい。
どんな形でも、国貴の中に自分の影を残せたことで満足する男。
彼もまた、自分なりの信念のようなものを持っていそうで好きでした。