理屈で「なぜ?」を考えるのではなく、放り込まれた世界をそのまま受け入れて、想像したり、共感したりできるところに、今までのストーリー性重視のアニメとは違った新しい世界観があると思います。文章で例えるなら、小説ではなく、エッセイ的な作品です。28分という短い時間枠で、毎日不条理と戦っているうちの「今」だけを切りとっているので、ストーリー的に理解しづらい、納得できない面もあるかもしれませんが、理解しようと思って構えて見ると、かえって、わからないかも・・・
かかし君の戦う宇宙人は、「宇宙人」という固定された何かというよりも、現代人の抱える「漠然とした、不安、不満、理不尽な思い」の象徴のようで、
守りたい人や、支えてくれる人はいるけれど、自分の替わりに戦ってくれる人はいない・・・「なぜ?」を問うても、答えてくれる人はいない・・・自分の役目は、自分がはたさなきゃいけない・・・。そんな、かかし君の抱える不安や孤独は、今の若い人達の多くが抱えているものと同じもののように思えます。
自分ひとりで戦い続けるしかない。それでも、本当は、もっと広い世界と自分は確かに繋がっているんだと、確かめたい、安心したい・・・
頭で理解するのではなく、もっと深いところで共感し、
見終わった後、「今日も一日がんばろう!」と、いつのまにかエネルギーを貰えてる・・・そんな、作品です。