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この子を残して (アルバ文庫)
 
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この子を残して (アルバ文庫) [文庫]

永井 隆
5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

この子を残してーこの世をやがて私は去らねばならぬのか!(本文から)
長崎で原爆にあい、放射線を浴びて不治の原子病患者として床に伏す父親と、二人の幼い孤児予定者。
この三人が生きてゆく正しい道はどこに或るのか。父親が考えたこと、子どもたちがしたこと、子どもたちに話したいことを、後で読んでもらうために書きに書いた父親の遺言書ともいえる感動の書。

内容(「BOOK」データベースより)

長崎で原爆にあい、放射線を浴びて不治の原子病患者として床にふす父親と、二人の幼い孤児予定者。この三人が生きてゆく正しい道はどこにあるのか。父親が考えたこと、子供たちがしたこと、子供たちに話したいことを、あとで読んでもらうために書きに書いた父親の遺言書ともいえる感動の書。

登録情報

  • 文庫: 275ページ
  • 出版社: サンパウロ (1995/4/20)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4805632399
  • ISBN-13: 978-4805632390
  • 発売日: 1995/4/20
  • 商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.9  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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By 宣長さん トップ50レビュアー
形式:単行本
 本書は、昭和23年発行(大日本雄弁会講談社刊)の復刻版である。著者が昭和26年、43歳で死去して以来紀越す、なかなか目にするのが容易でなかった書であるだけに、戦後60年の節目に平和を願う篤志家によって再版の運びになったことに敬意を表したい。

 この本を象徴するような、感動的第一ページは多くの人びとが繰り返し読んでほしいところである。

「この子を残して…この世をやがて私は去らねばならぬのか!

母のにおいを忘れたゆえ、せめて父のにおいなりとも、恋しがり、私の眠りを見定めてこっそり近寄る幼ごこちのいじらしさ。戦さの火に母を奪われ、父の命はようやく取り止めたものの、それさえ間もなく失わねばならぬ運命をこの子は知っているのであろうか?

 枯木すら倒るるまでは、その幹のうつろに小鳥をやどらせ、雨風をしのがせるという。重くなりゆく病の床に全くの廃人となり果てて寝たきりの私であっても、まだ息だけでも通っておれば、このおさな子にとっては、依るべき大木のかげと頼まれているのであろう」

 長崎の原爆で妻を失い、自分も被爆、重傷を負った後も、二人のおさな子を育てきれなくて、先立たねばならない運命の酷さ。孤児になってしまう二人のおさな子に、生きる道しるべと父母のいい思い出を残してやりたい願いから、本書は書かれたものである(雅)
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23 人中、23人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 著者の永井博士は、長崎大学で放射線医学の研究を専門に行っていて、慢性骨髄性白血病を発病し、余命3年と診断されたそうです。そんな時にあの原子爆弾が落ちてきました。1945年8月9日のことです。 自分が亡き後の子供のことを頼んでおいた奥さんは、バケツの中の軽い骨となって家の焼け跡から拾わねばならなかったそうです。(たまたま子供たちは三日前から疎開していて無事だった。)

 博士は原爆による急性原子病も加わり、急速に病が進行していきました。それでも、博士は一生懸命生きました。自らの体(原子爆弾症)を研究材料に選び、数多くの負傷者の救護に当たりましたが、ついに2ヵ月後危篤に陥ります。なんとか回復するものの無理がたたり被爆から約1年後の1946年7月に長崎駅で倒れ以来寝たきりになってしまいました。      博士の体は脾臓が途方もなく大きくなり、少しでも衝撃を与えると破裂してしまい、内出血して死んでしまうため、幼い子供たちは博士に甘えたいのも我慢してたそうです。 博士は一分一秒でも死期を遅らせ子供たちが孤児になってしまうのを先に延ばしてあげようと必死に生きました。 奥さんが健在ならば、子供たちも母親に甘えることも出来ただろうにと思うと切なくなります。 博士は結局1951年5月に亡くなってしまいます。 まだ43歳の若さでした。 戦争がなければ、長崎に原子爆弾が落とされてなければ、博士はその後も研究を続け放射線医学の第一人者になってたかもしれません。 残念でなりません。 核実験のニュースが聞かれる昨今ですが、このような思いは誰もしたくないはずです。 世界平和について考えさせられる作品です。 皆さんもぜひ一生に一度はこの作品に触れてください。
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14 人中、14人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
誰もが学校の授業で学ぶ長崎の原爆。
その被爆者が私たちにメッセージを残したいと何冊もの本を綴っています。

原爆により妻が骨も残らず消え去り、被爆した子を持つ著者。
これからを担う若者に向け、「生きる」ことについて著者の強いメッセージが
彼自身の被爆体験から描かれています。

死と隣り合わせだった時代に、命を粗末にした人間は一人もいません。
現代という時代に生きる私たちにもう一度、「命」の尊さについて教えてくれる本でした。
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