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この国の子どもたち―要保護児童社会的養護の日本的構築 大人の既得権益と子どもの福祉
 
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この国の子どもたち―要保護児童社会的養護の日本的構築 大人の既得権益と子どもの福祉 [単行本]

津崎 哲雄
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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登録情報

  • 単行本: 211ページ
  • 出版社: 日本加除出版 (2009/03)
  • ISBN-10: 4817813644
  • ISBN-13: 978-4817813640
  • 発売日: 2009/03
  • 商品の寸法: 21 x 15 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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23 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By sido
形式:単行本
 平成20年3月末現在、親が育てられない子どもは36,836人いて、そのうち9.9%が里親家庭で生活しているが、残りの90.1%の子どもは、乳児院・児童養護施設で生活をしている。里親がいないわけではなく、登録里親の4分の3が未委託里親である。この施設優先の日本の施策は、子どもの権利条約第20条の「子どもの家庭で育つ権利」に違反するとして、国連子どもの権利委員会からも勧告を受けている。
 なぜ、日本で里親委託が進まないのか。筆者は、それを「大人の既得権益」のためであるという。0歳から18歳まで乳児院・児童養護施設で育つと、子ども一人に1億円もの経費が施設に支払われる。施設にとって、子どもは経営資源であるということ。
 そして、里親委託の経験のない児童相談所の児童福祉司。政治家や地域との関係が深い施設ともめたくない行政。児童相談所の所長が定年退職後、施設長として天下る実例。児童相談所、施設が一体となって、子どもたちを施設に囲い込む構造があり続ける。
 養護施設は、創業者一族の家業となり、子どもの私物化から施設内虐待も多発している。その摘発に及び腰な行政も少なくない。
 日本社会が「最も社会的に弱い構成員」をどのように扱っているのか知りたければ、乳児院・児童養護施設の子どもたちへの扱いを見ればいい。この国は、たったの3万人の子どもたちに家庭を与えることも出来ない国なのだ。施設の既得権益のために。
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