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この国のかたち〈6〉 (文春文庫)
 
 

この国のかたち〈6〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

十年間続いた「文藝春秋」巻頭エッセイの、未完の絶筆原稿を収録。日本の未来に警鐘を鳴らし続けて逝った、不世出の作家の白鳥の歌

内容(「BOOK」データベースより)

巨星、墜つ―。1996年2月12日、十年間続いた『文芸春秋』の巻頭随筆「この国のかたち」は、筆者の死をもって未完のまま終わることになった。本書は、絶筆となった「歴史のなかの海軍」の他、書き言葉としての日本語の成り立ちを考察した「言語についての感想」「祖父・父・学校」などの随想、講演記録「役人道について」を収録。

登録情報

  • 文庫: 254ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2000/02)
  • ISBN-10: 4167105853
  • ISBN-13: 978-4167105853
  • 発売日: 2000/02
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.0  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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形式:文庫
司馬翁が亡くなる前日までかかって書いたという「歴史のなかの海軍」シリーズは、勝海舟の海軍塾に始まり、浜口雄幸内閣の山梨軍縮で中断している。原稿の末尾には「つづく」とあり(出所:『司馬遼太郎の「かたち」―「この国のかたち」の十年』)、「憲政が力のあった時代は、終焉した」(本文54p)以降の構想があったことを窺わせる。

司馬翁は坂の上の雲の第九巻として、陸軍参謀本部によるノモンハン事変を書くつもりだった。これは半藤一利氏が受け継ぎ、『ノモンハンの夏』を執筆している。

一方、「重油によるエンジンの出現により……対米戦など、万が一でもおこせるものではなかった」(本文52p)はずの海軍については、具体的な構想は残されていない。「海軍と一部政党人が、のちに陸軍が十八番とする”統帥権干犯”という、結果として酒精度の強烈な亡国的言辞を浜口内閣に対して吐いたのはこのとき(※ロンドン軍縮会議)である」(本文53p)とあるから、陸軍と同様、海軍についても”統帥権”をキーワードに、統帥国家という”別国”に変貌する過程(『この国のかたち〈4〉』(文春文庫)の拙稿参照)の考察を、「つづき」に書くつもりだったのだろうか。
評者は、猪瀬直樹氏の『昭和16年夏の敗戦』が、このテーマの流れを汲むものと理解している。もっとも、猪瀬は司馬翁と直接の交流関係はない(猪瀬は「司馬遼太郎も、昭和前期については『別国*の観がある』とさじを投げた」と非難している)。*第4巻の、拙稿収録タイトルを参照。

第五巻収録の別稿「人間の魅力」は、単行本への収録に際し司馬翁自らがゲラに大幅に手を入れたものであるのに対し(出所:同上)、本巻の4/5にわたって収録にされている別稿は10年以上前の稿であり、どのような編集意図・経緯で収録されたのか、全く不明である。『司馬遼太郎の世界』(文春文庫)との一部合本などの方が、最終巻には期待されたのではないだろうか。★の数は、これに対する評者の不満と理解されたい。
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形式:文庫
 中国の現代漢民族には民謡というものがない、というくだりにはびっくりしました。
 あと、中国の古文献は王朝交代のたびに掃滅されてしまい、むしろ日本の方が文献がのこっているというのも意外なことです。
 司馬さんの祖父が西洋嫌いで、息子(遼太郎の父)にはほとんど学校に行かせず、そのため大人になってもその影響が残ってしまっていた、という話も有り。
 時代劇というのは農本主義的でばからしいところがある、松平定信なんかより田沼意次の方が有能だったという話も有り。
 自民党に昔の中国的体質があり、それで汚職も多いという論も面白いです。
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形式:文庫
長年の連載も、著者の死によりついに絶筆。
奇しくも、未完となった章は「歴史のなかの海軍」。
「竜馬がゆく」「菜の花の沖」「坂の上の雲」など、明治維新の作品では必ず触れられてきた「海軍」には、司馬自身も相当な思い入れがあったと思うが、残念ながら絶筆となってしまいました。
司馬が残した功績は非常に大きなものがありますが、読者というのは欲張りなもの。適わぬ願いとはいえ、司馬の作品や歴史に対する考察をもっともっと読みたかった、と思ってしまう一冊です。
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