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この国のかたち〈2〉 (文春文庫)
 
 

この国のかたち〈2〉 (文春文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

錯綜する世界状勢のなかで、多くの注目を集める日本。今こそこの国の根源的なかたちについて考える時だ。大ベストセラーの文庫化

内容(「BOOK」データベースより)

この国の習俗・慣習、あるいは思考や行動の基本的な型というものを大小となく煮詰め、エキスのようなものがとりだせないか―。日本史に深い造詣を持つ著者が、さまざまな歴史の情景のなかから夾雑物を洗いながして、その核となっているものに迫り、日本人の本質は何かを問いかける。確かな史観に裏打ちされた卓抜した評論。

登録情報

  • 文庫: 282ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (1993/10)
  • ISBN-10: 4167105616
  • ISBN-13: 978-4167105617
  • 発売日: 1993/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.6 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
第1巻に比べ、時代的には古代から江戸くらいまで、エピソードも文化や宗教についての記述が多くなった印象を受けました(1巻は近代の国家運営、特に統帥権というものについての批判が強烈だったので)。

私が気に入ったのは、「金」「職人」「スギ・ヒノキ」の項です。

文化的な側面から「この国のかたち」を考えるのも、面白い作業だと感じました。
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 紫陽花 VINE™ メンバー
形式:単行本
司馬氏が亡くなられた際、NHKで井上ひさし氏を招いて追悼番組をやっていた。その中で井上氏は本シリーズに触れ、「司馬氏は日本の新しい憲法の枠組みを作ろうとしている」と評していた。ナルホドと思った。司馬氏は自身も従軍したあの戦争(の原因を作った人々)に関する嫌悪感を隠さず、それに反発するかのように主に明治維新時代の人物を中心に小説を書いていた。本シリーズもその路線の延長かなと思っていた私にも、ようやく本シリーズの"かたち"が見えてきた。

江戸時代の町人文化、郷士という身分、日本的仏教、神道、13世紀の写実精神、大久保彦左衛門的生き方、明治時代の汚職の無さ、職人への尊敬(ヨーロッパの階級社会との対比)、杉・檜が持つ美的感覚、そして穏やかながらも統帥権の話も出て来る。

日本が本来持っているこうした美しい精神を新しい日本の土台にしようとする試みであろう。それも文章に性急さは無く、悠揚迫らぬ筆致で書いてあるので読む方も知らず知らず作者の世界に引き込まれていく。読む者を清清しい気分にさせてくれる佳作。
このレビューは参考になりましたか?
形式:文庫
この本の欠点は、解説がないことだ。連載時の時代背景を知らないと、単なる雑学として読んでしまう。
「現世のことも彼はあくまで歴史に取材して遠まわしに、しかし本質的に語ろうとする姿勢を崩そうとはしなかった」が「彼は間接的にしろ、つねに敏感に反応した」
(関川夏央『司馬遼太郎の「かたち」―「この国のかたち」の十年』より)

昭和天皇崩御時には、昭和天皇と天皇機関説について書いている。「無題」である。
司馬翁が原稿に同封していた、白石勝編集長への手紙によると、
「天皇は、戦前もそうでしたが、戦後もことさらに論すべきものではないのです」と、「ことさら」にしないようタイトルを「無題」にしたというのである。関川は「おそらく当初は尋常な題名が付されていたと思われる」という。

***
昭和一ケタあたりにうまれた人達は、太平洋戦争が絶望的段階に入った昭和十八年には……鋭敏な少年の感受性をもっている。そのくせ社会や政治の情報を適度に判断できる……そういう少年たちが、天皇陛下のために爆弾を抱いて敵の戦車にとびこめとか、竹ヤリでアメリカ兵を突き殺せといわれれば、それが絶対価値になってしまう。……「天皇」とは、畏敬以上に恐怖の名称だったろう。

軍がわるいという以上に、国家も国民も、憲法を守る上で不熟だったということだろう。……(帝国)憲法によれば天皇の位置は空で、いっさいの責任がない。…たれに責任があるのかという議論はまず憲法論からはじめられるべきだのに、それが怠られているように思われる
***

また、明治時代の汚職事件をテーマにした「汚職」は、リクルート事件に際した稿である。

【収録タイトル】
紋/天領と藩領/婚姻雑話/土佐の場合/肥後の場合/華厳/ポンペの神社/金(きん)/カッテンディーケ/江戸景色/十三世紀の文章語/典型/無題/汚職/職人/聖(ひじり)/会社的“公” /一風景/師承の国/ザヴィエル城の息子/GとF/市場(しじょう)/越と倭/スギ・ヒノキ/あとがき
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