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一つ言えることは、文字を読んで解釈するという意味ではそんなにムズカシイ一作ではないのかもしれませんが、あの極端さと底の抜けの疲労感、絶望感、倦怠感を受け入れるのはチョット無理。少なくても僕は無理。面白いんだけど、胸が痛い。頭の問題というより、心の問題。好奇心で手を出して、痛い思いしてしまいました。ただ、スゴさと面白さは折り紙つき。
「どうしてあなたはそこまで言ってしまうんだ!!?」というぐらいに、自分自身の精神タブーの一切を「何が悪いっ!!」と自分自身に怒鳴りつけてでもいるかのように書きなぐる作業を、彼は必要に必要に何度も行うのである。その様は苦行以外の何物でもありません。天才やズバ抜けた知識人でさえ戸惑う、自分が天才であること、自分が恐ろしく頭が切れること、を誰よりも自分自身が知っていながら知らないフリをしているということを隠している、という事実の暴露。これほど惹きつけられる物はありません。正直過ぎることがいかに偉大で、いかに危険かよく分かりまいした。
いろいろ言いましたが、一度ぐらい読んでみてもいいと思うし、べつに読んだからって性格が悪くなったり、死にたくなったり、するというわけではありません。そういう人もいるかもしれませんが...。
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