前巻でせっかくいい悪役を登場させたのに、今回、ほとんど生かさていませんでした。
作者は、あくまで「本当の妹」がほかにいる、という設定で、もっていきたいらしのですが、どんなものでしょう。
ホラー映画を連想してしまいます。
殺人鬼が登場して、人を殺しまくるが、最後にはヒロインに撃たれてしまう。
パート1がヒットすると、すかさず、
「いやいや、パート1で死んだのは、ニセの殺人鬼だったのだ。本当の殺人鬼は、生きているのだ」
というパート2が作られ、パート1ほどではないにしろ、客を集める。
すると、また、
「いやいや、パート2で死んだのも、やっぱりあれはニセの殺人鬼だったのだ。本当の殺人鬼はまだ生きていて、また人を襲うのだ」
というパート3が作られる。
すっかり客は減るものの、それでもまだある程度の収入が見込めるものだから、
「いやいや、パート3で死んだのは、本当の殺人鬼の弟子だったのだ。本当の殺人鬼が襲ってくるパート4こそ、史上最大の恐怖!」
というパート4が作られる。
ほとんど客に見向きもされなくなっても、もはや新しい趣向に挑戦するのが怖いのか、その後も、パート5、パート6……と続いて、じり貧になっていく。
いかがでしょう。「この中に――」も、なんとなく先が見えてしまうではありませんか。
せっかく、ロリ、萌え、エロ、と読者を引きつける武器を持っているのに、なんとももったいない気がします。