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この世 この生―西行・良寛・明恵・道元 (新潮文庫)
 
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この世 この生―西行・良寛・明恵・道元 (新潮文庫) [文庫]

上田 三四二
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

花と月とへの憧憬、子供らとの無垢な戯れ、夢遊の至純、浄身の飽くなき実践。―大患を得て自らの死と対峙し続ける体験を持った一人の文学者が、敬愛する四人の先人の、隠者の系譜につらなる詩歌と思想とに深く分け入り、死生観を味読する。その時、未知の死と不可知の死後とが、今・ここにおける生と相結んで、現世浄土を求める地上一寸の声に結晶してゆく…。読売文学賞受賞。

登録情報

  • 文庫: 206ページ
  • 出版社: 新潮社 (1996/05)
  • ISBN-10: 4101462119
  • ISBN-13: 978-4101462110
  • 発売日: 1996/05
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 352,940位 (本のベストセラーを見る)
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5 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 長門
形式:文庫
本書は、西行、良寛、明恵、道元の足跡を記した史伝ではない。医師であり作家であった著者が、大患を得て死と向き合い心で格闘した軌跡である。それは宗教に縋り信仰に救いを求めたのではない。4人の高僧はいずれもタイプは異なるが、死を冷静に飲み込みながら、両手足でしっかり現世を抱え、現世を浄土たらんと懸命に生き抜いた先駆者と捉らえている。どこまでも、現世での生命を明々と燃え輝かしきろうとすることによって、死を怖れずもがき逃れるのでもなく、毅然と死を受け入れ乗り越え、生を全うしたのである。地上一寸に浮かび上がり生き抜こうとした魂の叫びである。
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形式:文庫
あかあかやあかあかあかやあかあかやあかあかあかやあかあかや月
――明恵(みょうえ)

月をこよなく愛し、「月の歌人」と呼ばれた僧・明恵の、何とも個性的な和歌。「凡そ仏道修行には、何の具足も入(要)らぬ也。松風に睡(ねむ)りを覚まし、朗月を友として、究め来(た)り究め去るより外の事なし」という彼の言葉からも明らかなように、月は彼の友であったのだ。

宋(中国)から茶の種を持ち帰った栄西から、その種を譲り受けた明恵は、京都北西の山中に位置する栂尾(とがのお)の高山寺で茶を育て、当時、ごく一部にしか知られていなかった茶の効用を世に広めた。これが宇治茶の始まりといわれており、高山寺の境内には明恵縁(ゆかり)の茶園がある。

『この世 この生――西行・良寛・明恵・道元』(上田三四二著、新潮文庫。出版元品切れだが、amazonで入手可能)は、西行、良寛、明恵、道元という著者が敬愛する4人の先達を通じて死生観を考察しているが、この著者ならではの文章が味わい深い。
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