「季節はめぐる。深い雪もやがてはとける。月が満ちては欠け、花が咲いては散る。
すべてはとどまることなく流れる。それが生きているということ。
めぐる季節の「兆し」や「名残り」に、耳を澄まし、目をこらす。雪月花が「移り変わる」気配をからだぜんたいで感じとる。そうやって人は自然に寄りそうように生きてきたのです。
文様はそんな人と自然のいとなみを映してきました。そのひとつひとつに豊かな物語がつまっています。文様は遠い祖先からの手紙。私たちもそっと誰かに手渡したい。」(本文より)
都会の団地に引っ越して、自然と触れ合う機会が減ったという友達の娘さんにギフトとして購入。
あげるまえに自分で読んでみて、子ども向けとあなどれないな、いや、子ども向けだからこそ、言葉あそびのように小気味よく響く力強いシンプルな言葉と、堂々としたデザインで、日本人が四季折々に自然、文様と織りなしてきた素晴らしい「かたち」の文化が描かれていて、目から鱗だったのかも。
小さなこどもが自分で読んで全部を理解するのはちょっと難しいかもしれないけど、
画面にあふれる文様の「かたち」からなにか感じ取ってくれるだろうし、
まずは大人である私たちが味わって、自分の言葉で子どもに語ってあげて、季節の行事や日々の暮らしを楽しむことでたらいいな、と思います。
御先祖様がこんな素敵なデザインの種を残してくれていたなんて、ちょっと自慢したくなります。デザイン本としてもおすすめ。