この国旗図鑑の表紙をめくると、見返しには社会科の地図帳にあるような行政界で色分けされた世界地図があります。その地図を見て、どうしてこの旗とこの旗は似ているのだろう・・・と思って世界地図に関心が広がった、自分が国旗に興味を持った当時のことを思い出しました。
「こども」とタイトルにあるのは、当然、漢字にふりがながついていることだけが理由ではありません。開いたページに載っている国旗のそれぞれの国の位置が、とてもわかりやすく世界地図(正射方位図法)で示されています。国名は通称と正式名が両方載っており、国土面積や首都、人口、言語等の基本情報はもちろん、旗のデザインにまつわる歴史的背景が簡潔にまとめられています。アジア、ヨーロッパ、アフリカといった大州ごとの各章のはじめには、ピンバッジなどの国旗グッズがさりげなく紹介されています。章と章のあいだのスペースには、国旗のまめ知識や動物が描かれた旗などのコラムがあります。
こうした子どもたちの興味を広げる仕掛けが丁寧に盛り込まれた構成には、旗の魅力を伝えると同時に、次世代を担う子どもたちにいちはやく世界に目を向けてほしいといった、著者・出版社の熱意が込められているように思います。