どいさんの世界は、いつも底のほうから光が射すような明るさとやさしさに満ちている。
そして光在るところに影が在るように、静かな語りながら“ほんとうのこと”が描かれる。
わたしはそこに魅かれる。
おとうさん、おかあさんの元を少しずつ離れ、いままさに独り立ちのための準備期間にいる
ことりの「ピチコ」。
ひとりで行動し、自分に力を蓄える時間。
そんなピチコが、初めての体験をする。
「ミチコ」との出会い。ミチコの手助けするシーンの絵は、ほのぼのとしてとても美しい。
小さな綺麗なものが好きな女のこなら、きっと気に入るのではないかしら。
「また こんど きっと あそびに きてね。」「きっと きっと あそびにくるね。」
こんな約束が、ピチコと同じように、わたしの胸をはずませる。
楽しいことが、またあるという気持ちにこころが膨らむ。
お友だちができたときのくすぐったいような嬉しさに包まれたお話。