縁日のひよこは非常に可愛いが十中八九親に反対されてしまう。
それはなぜか?
大人は知っているからである。
それがほぼ間違いなく凶暴な雄鶏であること。
そして雄鶏飼育は修羅の道であることを。
それはかつて自分が、もしくは身近な人間が歩んだ道。
かくしてここに修羅の道に自ら足を踏み入れた少女が現れるのだが、これは危険な作品である。
なんとあのニワトリが時々かわいく見えてしまう。
作中でもやっぱり凶暴、間違いなく横暴、なのに可愛い楽しい。
過日の失敗は少女ほどの忍耐と愛情を持ち合わせていない自分にあったのではないかと反省すらしてしまうのだ。
しかし、やはり警告する。雄鶏は凶暴である。
特にこの本を手にした者は気をつけなければならない。
縁日でひよこに近づいてはいけない。
私のようになってはいけない…