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こころ (新潮文庫)
 
 

こころ (新潮文庫) [文庫]

夏目 漱石
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (196件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」の三部からなる、夏目漱石の長編小説。拭い去れない過去の罪悪感を背負ったまま、世間の目から隠れるように暮らす“先生”と“私”との交流を通して、人の「こころ」の奥底を、漱石が鋭い洞察と筆力によって描いた不朽の名作。学生だった私は鎌倉の海岸で“先生”に出会い、その超然とした姿に強く惹かれていく。しかし、交流を深めていく中で、“先生”の過去が触れてはいけない暗部として引っかかり続ける。他人を信用できず、自分自身さえも信用できなくなった“先生”に対し、私はその過去を問う。そしてその答えを“先生”は遺書という形によって明らかにする。遺された手紙には、罪の意識により自己否定に生きてきた“先生”の苦悩が克明に記されていた。己の人生に向き合い、誠実であろうとすればするほど、苦しみは深くなり、自分自身を許すことができなくなる…。過去に縛られ、悔やみ、激しい葛藤のなかで身動きのとれなくなった“先生”の人生の様はあなたに何を訴えかけるだろうか。人は弱いものなのか…、シンプルでもありまた不可解でもある人の「こころ」のありようを夏目漱石が問いかける。人はどのように救われるのか?

--このテキストは、 CD 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

親友を裏切って恋人を得たが、親友が自殺したために罪悪感に苦しみ、自らも死を選ぶ孤独な明治の知識人の内面を描いた作品。鎌倉の海岸で出会った“先生”という主人公の不思議な魅力にとりつかれた学生の眼から間接的に主人公が描かれる前半と、後半の主人公の告白体との対照が効果的で、“我執”の主題を抑制された透明な文体で展開した後期三部作の終局をなす秀作である。

登録情報

  • 文庫: 378ページ
  • 出版社: 新潮社; 改版 (2004/03)
  • 言語 日本語, 日本語, 日本語
  • ISBN-10: 4101010137
  • ISBN-13: 978-4101010137
  • 発売日: 2004/03
  • 商品の寸法: 15 x 11 x 2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (196件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 6,371位 (本のベストセラーを見る)
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25 人中、22人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 こういう 読み方もあります(親父の例), 2004/9/21
By 
castro KONDO "Proffesional Engineer" (神戸←Laos←Iran←大津←奈良←川越←赤羽) - レビューをすべて見る
(VINEメンバー)   
レビュー対象商品: こころ (新潮文庫) (文庫)
高校生息子の夏休みの読書感想文の宿題が「こころ」だった。中学1年生の際にはじめて読んだ際は、何とも重苦しくて、怖くて、結局最後まで読んだのは高校生の暇な春休みだったと思う。今仕事の都合で離れて暮らす息子の気持ちが知りたくて20年余りを経て読み返してみた。

 偉大なる巨人「夏目漱石」の晩年の作品がこんなに読みやすく、ある意味明快にテーマを提示していることに、まず驚いた。夏目漱石については受験勉強の一環として江藤淳の「夏目漱石」を読んだぐらいで、社会人になってからは暫く読むことも無かったが、手元に本の無い単身赴任生活でたまたま昨年、才気走った「草枕」を読んで改めて感心していたことも、息子と一緒に読んで一緒に考えてみようと思った契機になったと思う。

 「先生と私」「両親と私」「先生と遺書」と 上中下の三部に別れている中で私がこころ詰まらせたのは「両親と私」であった。初読の頃には「私」のように両親は学識も無く、つまらない存在であり、原罪を背負った先生の方が上等の人間と思っていたが、人の親になり、世間の波に擦り切れるまで揉まれると、「両親と私」の部の切なさが胸に痛いくらいである。「私」とKの関係、先生とお嬢さんの関係にばかり目が行っていた当時とは全く違った部分が光って見えた。
 息子にとって、親に向かって親を語るというのは困難なようで、私の送った読書メモのメールは息子には重かったようで碌な返事が返ってこなかったが、それこそ「両親と私」の関係が示しているもので予想していたとおりで、ある意味安心した。

 ということで、こんな読み方も出来るという、「こころ」が、超名作であることは間違いなし。高校生くらいになればそれなりに身につまされて読めるでしょう(かといって読後感が暗いわけではありません)。万人にお勧めの一冊。

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128 人中、108人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 思春期に, 2003/10/27
レビュー対象商品: こころ (新潮文庫) (文庫)
高校の教科書に「こころ」の一部分が載っていて、全部読みたくなり読んだのが最初です。

授業で、「K」は何で「K」なのだろう?という話し合いをしました。
答えは無い問題なのですが、
こころの「K」だとか
名前にしてしまうと誰と決まってしまうからアルファベットを使っているとか
色々ありました。

その中で、先生の言っていた、

自殺に使った「knife」(ナイフ)の「K」
何も言わずに去っていった「K」と、ナイフと言う時に発音されない「K」
「K」は言葉に出来なかったもの。
という意見。

こじつけっぽいけれど、たった一つの事でも掘り下げて想像することが出来るのかと衝撃を受けました。
「こころ」というとその授業がすごく印象的です。
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50 人中、42人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0 まさに『こころ』の本!!, 2005/4/16
By 
レビュー対象商品: こころ (新潮文庫) (文庫)
学校の授業で『こころ』に出会いました。
夏目漱石といえば『我が輩は猫である』や『坊ちゃん』しか知らなかった私ですが、
彼の作品がここまで深いものだとは思ってもいませんでした!(☆0☆)
・・・若い頃に人間のエゴイズムを身をもって知り、利己的なものを嫌悪するように
なった「先生」。
しかし、親友を裏切ったことで自分の中にも潜む利己性に気づき、「先生」は生きる
希望を失います。
けれど、辛い人生を生きていくのも親友に対する償いと考え、また、愛する妻を悲し
ませたくないために自殺を思いとどまっている・・・そんな時、「先生」は一人の純
朴で明るい若者に出会うのです。
「死ぬ前に一人でいいから人を信じたい」
人間は利己的な生き物だと知りながらも、人を信じたいとおもっている「先生」の気
持ちは強く胸に響きます。
確かに文体は堅いし、難しい漢字も多いけれど、「人間の心の奥底っていうのは明治
も今も同じなんだなぁ」と共感出来ました。
・・・読んだ後、少しものの見方が変わるような一冊でした☆
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