僕の理解したところで言えば、妄想分裂ポジションと抑うつポジションとの中
間に、様々な葛藤や痛みから心を防衛するために構築されたものを病理的組織化
と言い、主に否認や倒錯などのメカニズムなどから成っているというところでし
ょうか。
理論的なところはほとんど理解できなかったけど、症例がたくさん提示されて
おり、全く同じではないものの、似たような症状や行動を示す患者を今までに受
け持ったことはあるなとは思いました。確かにそれらの患者に対する対応はとて
も大変だったですし、あれらを理論的に記述すると心的退避・病理的組織化とい
うことが可能なのかなとは思います。
フェティシズムの関連から書くと、分かっているのに分からない振りをする、
知っているのに知らない振りをする、見ているのに見ていない振りをする、とい
う否認の機制と似たようなものとして確かに理解できそうだなと思いました。こ
れらをつきつめていくと精神病的なあり方と、神経症的なあり方の両方が同時に
あらわれているということであり、どのようにして理解すれば良いのかというヒ
ントはもらえたように思います。
ただ、11章の技法上の問題の中で取り扱われている、「患者中心の解釈」と
「分析家中心の解釈」の違いがあまりよく分かりませんでした。言わんとするこ
とや大雑把な違いは分かるけど、使いどころの違いや、メカニズムの違い、効果
の違いについては十分に理解できずに終わった感じです。
僕にとってはかなり高度で難解な書籍だったので、またレベルアップしてから
、何年後かに再度チャレンジしてみたいです。