著者は,長くラジオ番組などでトークしている女性です。つまり彼女のメッセージは言葉にすると膨大なものにるわけです。しかし,この本には,ほんの一言,といってよいくらいのメッセージしか掲載されていません。では消えた文字はどこにいったのか?詩集は行間を読む,といいますがこの本も余白が大切。小森氏が選び抜いた文字に共鳴していく読者の心模様を大切にしたい。と,いうか,この著者は,自分の大切なものを率直に言えなくて,しかも文字なんかで定着させるのがとても恥ずかしくて,いつもは膨大な量の言葉でオブラートしているのでは,と思えてきます。CDもたくさん出していますが,このシンプルな構成の本も,心の耳をすませばいろんなメロディーが聞こえそうです。