小さい頃は、自分の置かれている立場や環境、そして男女の違いなどは、
遊ぶことには全く関係ない。だが成長するにつれ、様々なしがらみに
悩まされるようになる。それは仕方のないことだけれど、切ないものだと
思う。この作品に登場する9人も例外ではない。事件、友情、恋のもつれ、
己の立場などなど・・・。悩みは多種多様だ。これらの複雑な絡み合いを
どう解いていくのか?ハッピーエンドとはいかないが、彼らはそれぞれの
進む道をしっかりと見定めていく。その過程は興味深かった。事件は
起こるが、ミステリーというよりは恋物語という感じだ。欲を言えば、
登場人物をもう少ししっかりと書き分けてほしかった。そうすればもっと
読み応えのある作品になったと思うのだが。