「しゃばけ」の畠中恵を想像して、この物語を読んではいけない。
きっと、そうだ。
下っ引き宇多の幼なじみの兄妹、千之助と於ふじが、
神田川で溺れ、死んでいるのが見つかった。
自ら落ちたのか襲われたのか、真相はわからないままだ。
そしてそれから数ヶ月後。
宇多が想いを伝えられぬまま逝ってしまった於ふじが、
なんと幽霊になって帰ってきた!
宇多とその幼なじみ8人を巡る事件を解いていくと、
ついにすべての真実が明らかになる。
そして宇多は思うのだ。
(あぁ、なんて好きだったんだろうな)
今更のように、そして今でも恋しい。
それぞれの恋物語は切なくて、
そういえば初恋ってこんな風だったなぁ・・・なんて思ったり。
事件帳のような体裁でありながら、
実は初恋物語、しかも現代に通じるような。
だから、宇多の言葉にもしみじみとしちゃって、
また恋がしたくなる、そんな感じでした。